杉並区男女平等推進センター講座としてbabyCoが企画提案した
【マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」】。
全3回の講座を通じて、「女性の働き方と両立支援」をわかりやすく知ってもらおうというものです。

「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」

第1回としての上記講座を10/7(日)に阿佐谷地域区民センターにて開催しました。
講師は「大人の部活 かるたCafe」を主宰する 舟之川聖子さん

会場には和装女子がいたり、参加者である小学生(百首近くをバッチリ覚えているそうですよ!)がいたり。
中には無料の託児を利用して講座に参加するママもいらっしゃいました。

百人一首と「競技かるた」についての解説

講座はまず主催のbabyCo挨拶、講師の舟之川さんの自己紹介を経て、
百人一首と「競技かるた」についての解説から始まりました。
「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」
歴史を紐解いていきながら、古来の文化であった和歌から百人一首が生まれ、現代の競技かるたへどのようにつながるかを丁寧に説明し、では百人一首とは何か?という流れに。
ご存じの方も多いのでしょうけれど、
「小倉山荘の襖絵を書いて欲しい」
と藤原定家が親族に頼まれたことから
「それなら自分の好きな和歌を取り上げることにしよう!」
と思い立ち、百首のアンソロジーに仕立て上げたのが始まりだった……という、なんとわかりやすい説明!
講師の方はそれをベストアルバムに例えたりして、とても身近で親しみやすい言葉を選んで講座を進めてくださいました。

当時の帝の住む宮中での職業である「女房」が読んだ歌と、「ちはやふる」を絡めつつの話も出てきて奥深さが増していきます。
そして「競技かるた」は男女年齢の別なく、誰もが等しく同じ場で勝負に取り組むことが出来る数少ない競技であるとの説明も。

「競技かるた」のデモンストレーション

そんな「競技かるた」を、今度はぜひ体験していただこうというのも今回の企画のポイント。
地域の「杉並かるた会」のみなさまが和装でかるたに取り組む……と言うとなんと雅な雰囲気かと思いますが、
実はこの「競技かるた」、「畳の上の格闘技」とも言われるほどに激しい札の取り合いが行われます。
みなさんが知っている百人一首の札は坊主めくりなどで使用される、絵が描いてある札(読み札)でしょうけれど、
「競技かるた」の実戦で使用される札は、百人一首を五・七・五の上の句と七・七の下の句に分かれた下の句しか書かれていない「取り札」を使います。

あまりのスピードに、札を払った後の写真しか撮れませんでした……!
「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」

その後は講師の解説で、今、何が起こったのかを丁寧に説明してくださいました。
「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」

「競技かるた」の実体験

その後は「競技かるた」のポイント(「決まり字」や1枚札、2枚札など)をいくつかお話して、初心者でもすぐに実戦に取り組めるよう、
「次はこの3枚のうち1枚を読みますよー」
と親切にヒントを出しながら実戦にチャレンジ!
百枚覚えていなくても、どの札をとればいいのかすぐわかる解説つき!

まずは講師の説明をしっかり聞いて……。
「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」

間違えないように札に手を伸ばす!
「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」

参加者のみなさまも真剣そのものでした。
「ちはやふる」から学ぶ「百人一首と競技かるた」

感想・まとめ

小学生や中学生もいてにぎやかな会場となりましたが、講座の内容はしっかり歴史を振り返る旅から現代の百人一首まで充実しており、
参加者のみなさんは舟之川さんのお話と杉並かるた会のみなさまの競技の美しさに引き込まれていました。
参加者のみなさまからの感想を一部ご紹介させていただきます。
「歴史を通して人間関係や奥深さを知り、興味がわきました。大変おもしろかったです。」
「解説付きデモンストレーションに感動しました。」
「男女平等とかるたの話に感動しました。」

百人一首の世界観や女房の和歌を通じて当時の女性の活躍を知り、今後の私たちの生活や働き方に活かしていただければ幸いです。
(文責・曽山 恵理子)

次回の第2回はこちらの講座を予定しています。

11/18(日)AM10時~「逃げ恥」から学ぶ「性別役割分業の弊害」@ウェルファーム杉並

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【男女平等推進センター講座】マンガから学ぶ「女性の働き方と両立支援」