「子供が保育園に入れない!」
「クラブは深夜営業禁止って本当?」
「障害者が自立して暮らすには?」
身近に転がるそんな不都合を自分で解決する方法,ロビイング。
「ふつうの人」が、どう「政治」を動かしたのか。
七つの実例と、極意マニュアルの二本立てで、選挙でも、デモでもない社会の変え方教えます!
——以上、岩波書店の書籍案内より——-

待機児童問題をきっかけにして立ち上げたこどもコワーキングbabyCo。
これまで長く待機児童問題に関わってきた曽山は、チャンスがあればどこででも、世論に今の厳しい保育園事情を訴えています。

そんな曽山を、尊敬する方々が発行する書籍に少しだけ取り上げていただきました。
恐れ多くも、第1部「やってみちゃった人」たちの話 のトップバッターとして掲載されているようです。

——岩波書店の書籍案内より——-
■ 目次

はじめに

第I部 「やってみちゃった人」たちの話  秋山訓子

第1章 「保育園一揆」は一人の母の一歩から(曽山恵理子さん)
変化を起こした「普通の人」/「出産しても仕事を続けたい」という自然な思い/イベント「初めての保育園」に参加して/つわり中から保育園回りするの?/解決しない待機児童問題/「子育てで忙しいのは皆,同じ」/子連れでマイクを持つお母さんの切実さ/異議申し立て制度を活用してみたら/定員増だけじゃダメだ!/やみくもでも,無鉄砲でも

第2章 性的マイノリティ 「生きづらさ」と「政治」(明智カイトさん)
性的マイノリティの人権は世界的課題/「自分は何者なのか」という悩み/疑問や怒りが政治に目を向けさせた/政治家にならずに政治をやる意義は?/「国際連帯税」ロビイングとの出会い/グローバルな課題こそNGOの強みがある/テレビで見える国会だけが政治じゃない/官僚に味方になってもらう/再政権交代で活動は振り出しに/まず交流することから/味方を見つけること,仲間を信じること

第3章 ビデオ屋雇われ店長から復興庁参与になった人(田村太郎さん)
「世界を見たい」/シベリア鉄道でヨーロッパへ,船でアルジェリアへ/軽い気持でフィリピン人向けビデオ店の店長に/阪神・淡路大震災と外国人被災者/助けられる人も助ける当事者に/まさかの破産/どこでも,誰でも,現場に対応できる仕組み/「役所のやり方」を知る/長男の病気/息子を「見送る」ことから/マジョリティが変わらなければ社会は変わらない/東日本大震災で「震災ボランティア連携室」企画官に/目の前の課題を誠実に解決していく

第4章 体は動かせなくても 「障害者」が社会を変えていく(中西正司さん)
ある日突然の「障害者」/オートバイ事故で七年寝たきりに/ベッドであらゆる本を読みまくった/自立支援センターを作ろう/こんなことまでできるのか/どんな障害者も見捨てない/詳細な報告書と根拠となるデータ/仕事納めの日に福祉事務所前で座り込み/注目を集め,反発を買う直前で引く/障害という「武器」/障害者でなければわからないこと/運動は,始めたら絶対に勝たないと/社会はそんなに冷たいわけではない

第5章 「踊らせない」風営法に挑んだラッパー(和田礼さん)
クラブをもっと居心地よくするために/ロンドンから帰国して出会った小学校の先生/考えなくてもすむことを考えた/ラップとの出会い/脳梗塞というターニングポイント/ほんとうは,クラブは深夜営業できない?/風営法施行は一九四八年!/「現場の警察官の常識」で決まる?/法律を変えたい「当事者」は誰?/地域のなかにクラブがある/「関係ない人たち」と対話するために/社交ダンス界とも連携/社会のつくりかた/PLAY COOL!

第6章 たった一つの小さな小さな保育園が大きく社会に広がった(駒崎弘樹さん)
足元の自治体の政策に参加/意見を言えば政策は動く「市民委員会」での体験/霞が関の「ゲームのルール」/省庁同士の綱引き/こちらも官僚を利用できる/待機児童はなぜ減らない?/新型小規模保育で行こう/あの手この手で自治体にアプローチ/信頼・信用がカギになる/「政治家じゃない」ことの強み/普通の生活こそ「現場」

第7章 NPO法を「作った」ロビイスト(松原明さん)
信念と情熱と,戦略/署名や寄付に熱心な少年/読書三昧の中高時代/営業から制作まで広告会社で仕事を習得/NPO,NGOが増えれば日本は変わる/議員をどう巻き込むか?/基本はボトムアップ/三角関係で解きほぐしていく/財務省は日本最強のロビー団体?/法律はこのように決まっていく/根本は信頼関係をどう築くか/「やると決めたことは実現してなんぼ」/NPO法成立!/そして3・11を迎える/官僚の「骨抜き」を阻止!/普通の人だから,見届けられる

第II部 「じゃあやってみようか!」と思った人へ  駒崎弘樹
草の根ロビイストで行こう! あなたが社会を変える方法

トマス・クラークソンって誰?
1.まずどう動く? 地元の課題から始めよう
はじめの一歩! 発信しよう/仲間と集う/役所に行く/議員に会いに行く

2.手法はいろいろある!
陳情・請願という手段 陳情は超簡単で結構な威力/『はだしのゲン』ショック/メディアに報道してもらう/行政の政策サイクルを知ろう/委員会・審議会に入る/審議会にはどうやって入る?/審議会でのふるまい方/モデルとなる事業をやってみる/制度化には罠がある/制度化の罠をどう乗り越える?

3.国の法律を変える,新たに作る 国をちょっと動かすには
国民運動をいかに起こすか/機運=タイミング/組織=運動体/熱量=みんなのモチベーション/国会議員や官僚に動いてもらう/「10分で事情を説明する」ために/法律には二つある!議員立法と内閣法/議連て何?/議連を設立するには/議連をどう運営するか/いざ法案提出!/政令,省令とのかかわり/社会にアピール,メディアを活用/草の根ロビイングはあなたが半径五メートルから社会を変える方法


社会をちょっと変えてみた――ふつうの人が政治を動かした七つの物語
駒崎弘樹 秋山訓子 著

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